ディスクがなかなかできないって話をするときに「さくらの時はこうした」って言うことが多いんだけど、なかなか聞いてくれる人が少ないの。
すごく残念。
多分、ぶっちゃけてしまうと
「さくらのレベルと一緒にされたくない」
っていうのが大きいんだと思う。
気持ちはよーくわかる。そりゃそうだよね。
さくらがすごい犬だったらすっごく話を聞いてくれると思うもんね。
大したことできないし、小さくて地味。
でも、全然できない犬がここまでできるようになったんだから、
できる犬がやるよりも相当な努力をさくらがしているんだから、
私はさくらは紛れもないスーパードッグだと誇りに思ってる!
で、さくらでやるのは本当に大変だった。
集中力とかディスクが好きとか嫌いとか以前に、「これなんで取れないの?」「これ何で見ないの?」っていう、普通のディスクドッグなら普通にできることができない。
例えば、ディスタンススロー。
追わないでその場でキャッチしようとする。
ディスクは向こうに飛んでってるのに、その場ジャンプして取ろうとする。
意味わからなくない?
遠くに行ってるんだから普通だったら取りに行かないか?
ちなみにローラーなら普通にできてた。
結局できる犬しか残らないので、できない犬に向けた情報がまったくないから、たくさん考えた。
こういうできないことを、何がいったいできないのか、わからないのか、勘違いしているのかを細分化して、「ここのところがわかってないんだな」というのを把握してそこができるようにする。
一つひとつ、地道な作業。
このノウハウ、普通に犬ができてたらこれノウハウとして蓄積されないんだよ。
できない犬でやったからこそ、自分の手で得られたノウハウ。
それって実はものすごいことなんだと思う。
できないことをやるだけでなくて、
犬にちゃんと理解できるように、犬が何が分かってなくてどう正解を教えるか
の基本を学ぶことなく自分で経験で培った。
そして、一般的に言われていることにたくさん間違いがある、もしくは犬によるから鵜呑みにしてはいけないことがあるということも思い知った。
(例えばローラーをたくさんやっていればそのうちキャッチできるようになるっていうのも間違い。犬の認識の仕方による)
COSMOはさくらよりずっといろんなことができている。
でも、さくらのときにたくさん研究して学んだことをCOSMOに注ぎ込んだからこそ、今COSMOがある程度のことができているんだと思う。
COSMOのパピー期は、トレーナーの先生にいっときついてもらったことがあったけど、ディスクドッグとして親和性の高いトレーニング方法とは思えなかったのですぐにやめた。
COSMOのパピトレはほぼ自力でやった。
そこは間違えてなかったと思ってる。
私は「COSMOの時は」って言葉はほとんど使ったことがないと思う。
だって全部「さくらの時は」だから。さくらで培った知識をCOSMOに生かしてるから。
もちろん個体差があるしやってることのレベルが違うから、これからどんどん「COSMOの時は」が出てくると思うけどね。
だからね、私が「さくらの時は」って言ったら、もしかしたら凄いヒントがあるのかもって思って聞いて欲しいな。
なかったらごめんだけど 笑
今はCOSMOと試行錯誤してる。
さくらとは真逆の難しさを持つ犬。
特に心がくじけないように、人が犬の心を支えていかなければいけない。
でも、自分には壁を乗り越えた経験がチカラに、自信になってるから、
COSMOとも、必ず成長していくよ。